「大きい」

「大きい」ことを意味するギリシャ語・ラテン語には以下のようなものがあります.

「メガス[ μέγας ]」=「大きい」
  >「メグ・/メガ・[ meg(a)- ]」=「大きい」,「メガロ・[ megal(o)- ]」=「大きい」
 「ギガス[ Γίγας, gigas]」=「ギガス(巨人)」
  >「ギガ・[ giga- ]」=「巨大な」,「ギガントゥ・/ギガント・[ gigant(o)- ]」=「巨大な」
 「ペローロス[ πέλωρος ]」=「奇怪な.怪異な.巨大な.形を崩した」
 「マーグヌス[ magnus ]」=「大きい」
  >「マーグニ・[ magn(i)- ]」=「大きい」
   >「マイヨル[ major ]」=「より大きい」
    >「マークシムス[ maximus ]」=「最も大きい」
 「アムプルス[ amplus ]」=「広い.大きい」
 「グランディス[ grandis ]」=「十分に成長した.大きい.偉大な」
 「インゲーンス[ ingens ]」=「異常な.巨大な.並外れて大きい」

ギリシャ語の「大きい」は「メガス[μέγας]」で,これがラテン語の語根化して「メガ・[ meg(a)- ]」,「メガロ・[ megal(o)- ]」になります.
 メガは漠然と「大きい」という意味のほかに,106つまり100万倍をあらわす単位の接頭語としてももちいられます.ついでにいえば,109つまり10億倍をあらわす単位の接頭語はギガで,「ギリシャ神話より」で説明したギガントスにちなんでいます.もっと蛇足すれば,103倍はキロ,1012倍はテラですが,これらを語源とする恐竜名は(いまのところ)ありません.
 地質時代を数字で表すときには,膨大な長さになるので,これらの接頭語を使うと便利なため,103年前をKa,106年前をMa,109年前をGaであらわしています.たとえば,地球の誕生は約4,600,000,000年前ですが,4.6Gaと短く書くこともできます.また,中生代の終わりは65,000,000年前のことなので65Maと書くことができるわけです.もっとも,漢字使用圏では単に46億年前とか6,500万年前とか書けばいいので,もっぱら非漢字使用圏では便利というだけのことですが….

さて,「メガ・」がギリシャ語の「ダクチュロス[ δάκτυλος]」=「指」のラテン語風綴りの「ダクテュルス[ dactylus ]」に結びついて「メガ・ダクテュルス[ Mega-dactylus Hitchcock, 1865 ]」=「大きな指」という意味.
 「メガロ・」がサウルスに結びついて「メガロ・サウルス[ Megalo-saurus Buckland, 1824 ]」になり「大きな龍」.
 「ギガ・」,「ギガント・」については「ギリシャ神話より」を参照してください.

「奇怪な.怪異な.巨大な.形を崩した」という意味を持つのが,「ペローロ[ πέλωρος ]」.ラテン語化はしていないようですが,綴りだけをラテン語化しもちいられているのが,「ペローロ・サウルス[ Peloro-saurus Mantell, 1850 ]」.発見部位が巨大だったというのが,命名理由らしい.そこで訳は「怪物龍」.

ラテン語の「大きい」は「マーグヌス[ magnus ]」.
 マーグヌスは,そのまま種名としてもちいられ,「ボトゥリオスポンデュルス・マーグヌス[ Bothriospondylus magnus Owen, 1875 ]」=「大きいボトゥリオスポンデュルス」,「コンドゥロステオサウルス・マーグヌス[ Chondrosteosaurus magnus Owen, 1876 ]」=「大きいコンドゥロステオサウルス」,「パキュサウルス・マーグヌス[ Pachysaurus magnus Huene, 1908 ]」=「大きいパキュサウルス」,「ルーフェンゴサウルス・マーグヌス[ Lufengosaurus magnus Young, 1942 ]」=「大きいルーフェンゴサウルス」などがあります.
 特にパキュサウルス・マーグヌスなどは全部訳すと「大きい厚い龍」という意味になり,「重厚長大」そのものだすね.

マーグヌスは語根化して「マグニ・/マグノ・[ magn(i)- / magn(o)-]」になり,「大きい龍」=「マグノ・サウルス[ Magno-saurus Huene, 1932 ]」になります.「マグニ・」がつく言葉には,地震大国日本なら誰でも知っている「マグニ・チュード[ Magni-tude ]」がありますね.これは「地震(そのもの)の大きさ」をあらわす単位.
 「・トゥードー[ -tudo ]」は《接尾辞》で「状態・性質」を示しています.

マーグヌスには比較級の「マイヨル[ major ]」,最上級の「マークシムス[ maximus]」があり,どちらもそのまま種名としてもちいられ,「アノプロサウルス・マイヨル[ Anoplosaurus major Seeley, 1979 ]」=「より大きいアノプロサウルス」,「ストゥレプトスポンデュルス・マイヨル[ Streptospondylus major Owen, 1842 ]」=「より大きいストゥレプトスポンデュルス」,そして「プローサウロロプス・マークシムス[ Prosaurolophus maximus Brown, 1916 ]」=「最大のプローサウロロプス」,「トゥリケラトプス・マークシムス[ Triceratops maximus Brown, 1933 ]」=「最大のトゥリケラトプス」,「サウロプァグス・マークシムス[ Saurophagus maximus Ray, 1941 ]」=「最大のサウロプァグス」などがあります.
 大きくなる順にたとえば,トゥリケラトプスにトゥリケラトプス・マーグヌス,トゥリケラトプス・マイヨル,トゥリケラトプス・マークシムスなんてのがあれば面白いんですが,そうなっていないところがまた面白い.
 日本の野球リーグが「マークシムス・リーグ」を名乗れば,米国の「大リーグ」より,格が上((^^;).ダルヴィッシュを米国にいかせないためにも,ぜひ改名してほしい(本末転倒(^^;).

「アムプルス[ amplus ]」も「広い.大きい」を意味し,これもそのまま種名としてもちいられます.
 その例には「カムプトノートゥス・アムプルス[ Camptonotus amplus Marsh, 1879 ]」=「大きいカムプトノートゥス」,「ブロントサウルス・アムプルス[ Brontosaurus amplus Marsh, 1881 ]」=「大きいブロントサウルス」,「アウブリュッソドン・アムプルス[ Aublysodon amplus Marsh, 1892 ]」=「大きいアウブリュッソドン」などがあります.

「グランディス[ grandis ]」は「十分に成長した.大きい.偉大な」を意味し,これもそのまま種名としてもちいられています.
 「アパトサウルス・グランディス[ Apatosaurus grandis Marsh, 1877 ]」=「偉大なアパトサウルス」,「ドリュプトサウルス・グランディス[ Dryptosauroides grandis Huene, 1932 ]」=「偉大なドリュプトサウルス」,「オルニトミームス・グランディス[ Ornithomimus grandis Marsh, 1890 ]」=「偉大なオルニトミームス」,「ポリュオドントサウルス・グランディス[ Polyodontosaurus grandis Gilmore, 1932 ]」=「偉大なポリュオドントサウルス」など.

「イン・ゲーンス[ in-gens ]」は「異常な.巨大な.並外れて大きい」という意味のラテン語.否定の「イン[ in- ]」が「ゲヌス[ genus ]」と結びついたもの.ゲヌスは分類学用語では「属」と訳されていますが,もともとは「生まれ.部族.種類.性格.性」などを意味する言葉.つまり,「もともとの所属を否定するような」から「とても大きな.巨大な」という意味になったという説があるそうです.このインゲーンスもそのまま種名としてもちいられています.
 「バハリアサウルス・インゲーンス[ Bahariasaurus ingens Stromer, 1934 ]」=「巨大なバハリアサウルス」,「グレッスリュオサウルス・インゲーンス[ Gresslyosaurus ingens Ruetimeyer, 1857 ]」=「巨大なグレッスリュオサウルス」,「メガロサウルス・インゲーンス[ Megalosaurus ingens Janensch, 1921 ]」=「巨大なメガロサウルス」,「ストゥルーティオーミームス・インゲーンス[ Struthiomimus ingens Parks, 1933 ]」=「巨大なストゥルーティオーミームス」など.

+++
【ここに登場した恐龍】

Megadactylus Hitchcock, 1865
【模式種】 Megadactylus polyzelus Hitchcock, 1865
【産 地】北米(後期三畳紀)
【分 類】Galton (1990, p. 335)
SAUROPODMORPHA Huene, 1932
  PROSAUROPODA Huene, 1920
   ANCHISAURIDAE Marsh, 1885
   Anchisaurus Marsh, 1885 (= Megadactylus Hitchcock, 1865)
    Anchisaurus polyzelus (Hitchicock, 1865) (Megadactylus polyzelus Hitchcock, 1865)
 標本は,ほぼ完全な頭骨を含む体の各部. Hitchcockはこれに Megadactylusの名を与えたが,この名前はすでに使用されていた.そこで, MarshがAmphisaurusとして再命名したが,この名もすでに使われていた.さらに,Marshによって1885年に Anchisaurusが提案された.

Megalosaurus Buckland, 1824
【模式種】 Megalosaurus bucklandi Ritgen, 1826
【産 地】英国(中期ジュラ紀)
【分 類】 Molner, Kurzanov & Zhiming (1990, p. 191)
THEROPODA Marsh, 1881
  CARNOSAURIA Huene, 1920
   CARNOSAURIA incertae sedis
   Megalosaurus Buckland, 1824
    Megalosaurus bucklandi Ritgen, 1826
 標本は歯を含む歯骨ほかからなる.世界で最初に記載された「恐龍」である.このとき Buckland は属名を与えたが,種名は与えなかった.そのため,後に Ritgenが種名を与えた.

Pelorosaurus Mantell, 1850
【模式種】 Pelorosaurus conybeari Mantell, 1850
【産 地】英国(前期白亜紀)
【分 類】McIntosh (1990, p. 348)
SAUROPODOMORPHA Huene, 1932
  SAUROPODA Marsh, 1878
   BRACHIOSAURIDAE Riggs, 1903
   Pelorosaurus Mantell, 1850

Magnosaurus Huene, 1932
【模式種】Megalosaurus nethercombensis Huene, 1926
【産 地】英国(中期ジュラ紀)
【分 類】Molner, Kurzanov & Zhiming (1990, p. 191)
THEROPODA Marsh, 1881
  CARNOSAURIA Huene, 1920
   CARNOSAURIA incertae sedis
   Magnosaurus Huene, 1932
    Magnosaurus nethercombensis (Huene, 1926) (= Megalosaurus nethercombensis Huene, 1926)
 標本は Huene が Megalosaurus nethercombensis Huene, 1926として報告したもの.後に Hueneは,これを Magnosaurus Huene, 1932の模式種に設定した.MagnosaurusMegalosaurusの同物異名と判断される場合が多かったが,最近では,独立した属と判断されている.

Bothriospondylus magnus Owen, 1875
【産 地】英国(前期白亜紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は不完全な一個の胴椎からなる.胴椎一個では種の定義に耐えない.

Chondrosteosaurus magnus Owen, 1876
【産 地】 英国(前期白亜紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は不完全な一個の胴椎からなる.胴椎一個では種の定義に耐えない.

Pachysaurus magnus Huene, 1908
【産 地】欧州(後期三畳紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は,体の各部の破片からなる.これまでたくさんの標本が, Pachysaurus に属するとして記載されてきたが,いずれも種を定義できるほどの標本とは見なされず,現在では Pachysaurus に属するとされる標本は存在しない.

Lufengosaurus magnus Young, 1942
【産 地】中国(後期三畳紀)
【分 類】Galton (1990, p. 336)
SAUROPODOMORPHA Huene, 1932
  PROSAUROPODA Huene, 1920
   MELANOROSAURIDAE Huene, 1929
   Lufengosaurus Young, 1941
    Lufengosaurus hueneri Young, 1941
 Lufengosaurusの模式種は Lufengosaurus hueneri Young, 1941.翌年, Youngは模式種よりも4/3ほど大きい標本を記載し, L. magnus Young, 1942と命名した.しかし,現在では模式種は幼体で, L. magnusは成体であると考えられている.

Anoplosaurus major Seeley, 1979
【産 地】英国(前期白亜紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は一つの頸椎椎体と3つの尾椎からなる.同時に記載された Anoplosaurus curtnotus Seeley, 1979(模式種)を含めてIGANODONTIA Dollo, 1888に含まれるものと考えられているが,椎体と尾椎では,属-種の定義に耐えられない.

Streptospondylus major Owen, 1842
【産 地】英国(前期白亜紀)
【分 類】Norman & Weishampel (1990, p. 530)
ORNITHOPODA Marsh, 1881
  IGUANODONTIA Dollo, 1888
   IGUANODONTIDAE Cope, 1869
   Iguanodon Mantell, 1825
    Iguanodon anglicus Holl, 1829 (= Streptospondylus major Owen, 1842)
 標本は,一個の脊椎(多分,第一胴椎)からなる.記載当初から,Iguanodon bernissartensis などとの類似性が指摘されていたが,現在ではI. anglicus Holl, 1829に入れられている場合が多い.

Prosaurolophus maximus Brown, 1916
【産 地】北米(後期白亜紀)
【分 類】Weishampel & Honer (1990, p. 556)
ORNITHOPODA Marsh, 1881
  HADROSAURIDAE Cope, 1869
   HADROSAURINAE Lambe, 1918
    Unnamed taxon (= saurolophs)
    Prosaurolophus Brown, 1916
     Prosaurolophus maximus Brown, 1916

Triceratops maximus Brown, 1933
【産 地】北米(後期白亜紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は,巨大な分離した8つの脊椎と,頸部肋骨からなる.記載当時から,有効性が疑われていた.

Saurophagus maximus Ray, 1941
【産 地】北米(前期白亜紀)
【分 類】Molnar, Kurzanov & Zhiming (1990, p. 189)
THEROPODA Marsh, 1881
  CARNOSAURIA Huene, 1920
   ALLOSAURIDAE Marsh, 1870
   Allosaurus Marsh, 1877 (= Saurophagus Ray, 1941)
    Allosaurus fragilis Marsh, 1877 (= ?Saurophagus maximus Ray, 1941)
 標本はCarnosaur類と思われる巨大な骨の破片からなる.この標本では,属-種の定義に耐えない上に, Saurophagus Swainson 1831がすでに使われていた.Molnar, Kurzanov & Zhiming (1990, p. 189) では,一応,Allosaurus fragilis Marsh, 1877 に入れられているが,疑問である.

Camptonotus amplus Marsh, 1879
【産 地】北米(後期ジュラ紀)
【分 類】Norman & Weishampel (1990, p. 530)
ORNITHOPODA Marsh, 1881
  IGUANODONTIA Dollo, 1888
   CAMPTOSAURIDAE Marsh, 1885
   Camptosaurus Marsh, 1885
    Camptosaurus amplus (Marsh, 1879) (= Camptonotus amplus Marsh, 1879)
 標本は,ほぼ完全な右足からなる. Camptonotus amplus Marsh, 1879として記載されたが,現在では Camptosaurus Marsh, 1885に入れられている.この属では,最も巨大な種である.

Brontosaurus amplus Marsh, 1881
【産 地】北米(後期三畳紀)
【分 類】McIntosh (1990, p. 349)
SAUROPODOMORPHA Huene, 1932
  SAUROPODA Marsh, 1878
   DIPLODOCIDAE Marsh, 1884
    DIPLODOCINAE Janensch, 1929
    Apatosaurus Marsh, 1877 (= Brontosaurus Marsh, 1879)
     Apatosaurus excelsus (Marsh, 1879)
 標本はMarsh (1881)によって記載されたが,図示されたことがなく,長い間確認ができなかった.現在では,Brontosaurus excelsus Marsh, 1879と同じものと考えられ,Brontosaurus Marsh, 1879は Apatosaurus Marsh, 1877の同物異名と見なされているので,Apatosaurus excelsus (Marsh, 1879)とされている.

Aublysodon amplus Marsh, 1892
【産 地】北米(後期白亜紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は1個の歯からなる.その形状からはCARNOSAURIA Huene, 1920に属する可能性があるとしか言えない..

Apatosaurus grandis Marsh, 1877
【産 地】北米(後期ジュラ紀)
【分 類】McIntosh, (1990)
SAUROPODOMORPHA Huene, 1932
  SAUROPODA Marsh, 1878
   CAMARASAURIDAE Cope, 1877
    CAMARASAURINAE Nopcsa, 1928
    Camarasaurus Cope, 1877
     Camarasaurus grandis (Marsh, 1877)
 標本は当初, Apatosaurus grandis Marsh, 1877として記載された.

Dryptosauroides grandis Huene, 1932
【産 地】インド(後期白亜紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は6個の胴椎からなる.胴椎のみでは,属-種に定義に耐えない.

Ornithomimus grandis Marsh, 1890
【産 地】 北米(後期白亜紀)
【分 類】Molnar, Kurzanov & Zhiming (1990, p. 190)
THEROPODA Marsh, 1881
  CARNOSAURIA Huene, 1920
   TYRANNOSAURIDAE Osborn, 1905
    unnamed tyrannosaurid (= “ Ornithomimus” grandis Marsh, 1890)
 標本は, Ornithomimus Marsh, 1890に属するとして記載されたが,ORNITHOMIMIDAE Marsh, 1890ではなく,TYRANNOSAURIDAE Osborn, 1905に属する.標本は脚部のみからなり,属は未確立.

Polyodontosaurus grandis Gilmore, 1932
【産 地】北米(後期白亜紀)
【分 類】Osmolska & Barsbold (1990, p. 260)
THEROPODA Marsh, 1881
  TROODONTIDAE Gilmore, 1924
  Troodon Leidy, 1856
   Troodon formosus Leidy, 1856 (= Polyodontosaurus grandis Gilmore, 1932)
 標本は,不完全な下顎骨で歯を欠いている.Gilmoreは,トカゲ亜目のものと考えていたが,Romer (1956)によって THEROPODA Marsh, 1881に編入された.

Bahariasaurus ingens Stromer, 1934
【産 地】北アフリカ(白亜紀)
【分 類】Molnar, Kurzanov & Zhiming (1990, p. 190)
THEROPODA Marsh, 1881
  CARNOSAURIA Huene, 1920
  CARNOSAURIA incertae sedis
   Bahariasaurus Stromer, 1934
    Bahariasaurus ingens Stromer, 1934

Gresslyosaurus ingens Ruetimeyer, 1857
【産 地】欧州(後期三畳紀)
【分 類】Galton (1990, p. 335)
PROSAUROPODA Huene, 1920
  PLATEOSAURIDAE Marsh, 1895
  Plateosaurus Meyer, 1837 (=Gresslyosaurus Ruetimeyer, 1856)
   Plateosaurus engelhardti Meyer, 1837 (=Gresslyosaurus ingens Ruetimeyer, 1856)
 標本は不完全な体の各部の骨からなる.当初,Dinosaurus gresslyi Ruetimeyer, 1856 として報告されたが,この名前はすでに使われていた.そのため,翌年, Gresslyosaurus ingens Ruetimeyer, 1857として再命名されたが,現在では Plateosaurus engelhardti Meyer, 1837の同物異名と考えられている.

Megalosaurus ingens Janensch, 1921
【産 地】東アフリカ(後期白亜紀)
【分 類】Nomen dubium
 標本は,14.5cm以上もある歯.巨大な肉食恐龍(CARNOSAURS)がいたことを証拠づけるが,歯のみでは属-種の定義に耐えない.

Struthiomimus ingens Parks, 1933
【産 地】北米(後期白亜紀)
【分 類】Barsbold & Osmolska (1990, p. 226)
THEROPODA Marsh, 1881
  ORNITHOMIMOSAURIA Barsbold, 1976
   ORNITHOMIMIDAE Marsh, 1890
   Dromiceiomimus Russell, 1972
    Dromiceiomimus brevitertius (Parks, 1926) (= Struthiomimus ingens Parks, 1933)
 標本は体の各部の不完全な骨格からなる.巨大であり,後脚の長さが1,575mmに達する.当初, Struthiomimus Osborn, 1917に属するとして記載されたが,現在では, Dromiceiomimus Russell, 1972に入れられている.




目次  前へ  次へ